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生物の勉強法 第3話 「右脳で暗記する」

今回もいきなりです。つぎの問題を解いてみましょう。

                               ☆解答はこのコラムの一番下にあります。

本当に今回もいきなり~

さてこの問題、類題が2022年2月実施の北海道大学入試で出題されたんだけれど、解けるかな?

こんなの習っていないからわかりませ~ん。

う~ん、「習ってないからできない」という思考は今すぐ捨てよう。自分が持っている知識をフル活用するようにしてみよう。

それじゃあ…、ええ~っと、あっ、そいうえばステロイドってたしか油と仲が良かったんじゃなかったっけなあ…、ということはステロイドでできたホルモンは水とは仲が悪そうですね。

おっ、いい調子。ということはステロイドを成分とする③テストステロンと⑨プロゲステロンは消去だね。

あとはタンパク質とアミンかあ…
これらって水溶性? 脂溶性?

ここから先は知らなきゃしょうがないかな。基本的にはタンパク質を成分とするホルモンは水溶性と考えていい(※1)。で、厄介なのがアミンだ。下の図を見てみよう。

これは第2話で出てきた図と同じですね。

そう、同じものだ。
さて、アミンの性質だけれど、R1・R2・R3がどんな物質・構造であるかによって変わってくるんだ。

ということは、そのアミンが水溶性か脂溶性かは「R」の部分がどうなっているかを知らないとわかりませんね。

そういうことになる。
でもそこまで覚えるのは入試生物の範囲を逸脱しすぎだ。そんなことするくらいなら英単語をさらに暗記した方がよっぽど合格に近づく。

ではどうすればいいですかねえ…?

アミン性のホルモンはチロキシンとアドレナリンしかないので、単純に「チロキシンは疎水性・アドレナリンは親水性」と覚えてしまった方がいい。さて、ここで暗期のしかたにコツがあるんだよ。つぎの図を見てみよう。

おっ、これも第2話で出てきた図ですね。

で、この図を使って、下のように水溶性・脂溶性を覚えるんだよ。

おお~、「形」で覚えればいいんですね。

そうそう。形で覚える。
ところで大脳は左脳と右脳に分かれているのは知っているね

ええ~っと、たしか左脳は言語・計算などを司っているんでしたよね?

そうだね。英単語などは左脳に収納されている。入試で覚えておかなくてはならない英単語の数は膨大だ。つまり左脳はもう容量に限界が来ている。一方の右脳は…

右脳はたしか…空間とか音楽とか芸術の脳でしたっけ?

そうそう。そして図形なども司っている。そしてこちらは容量にまだまだ余裕がある。

じゃあどんどん右脳で暗記する?

そうなんだけど、左脳と違って言語は記憶できない。そこで図形にして暗記していくんだよ。

なるほど、そこでこれですね。

そう。こんなふうに図形にしておくと暗記しやすいものは他にもいろいろあるんだ。

 というわけで「生物の勉強法 第3話 「右脳で暗記する」」でした。大堀の参考書「大堀先生 高校生物をわかりやすく教えてください!(上下巻)」(学研)には、この「右脳で暗記する」が他にも書いてあります。旧課程用ですが、新課程でも十分に使えます。そして代ゼミの大堀の講義では、やはりこの「右脳で暗記する」をバンバン教えていきます。受講するぞ~という学生さんたち、楽しみにしていてくださいね

問の解答…①②④⑤⑦⑨     

※1 これに関しては別の機会に説明します。

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代々木ゼミナール生物講師。

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